
中小企業診断士の服部です。
この記事では、事業再構築補助金の採択率が高い「認定経営革新等支援機関」を調べてみましたので、解説します。
認定経営革新等支援機関とは?
中小企業庁のページでは以下のように記載されています。
中小企業を巡る経営課題が多様化・複雑化する中、中小企業支援を行う支援事業の担い手の多様化・活性化を図るため、平成24年8月30日に「中小企業経営力強化支援法」(現在の「中小企業等経営強化法」)が施行され、中小企業に対して専門性の高い支援事業を行う経営革新等支援機関を認定する制度が創設されました。
認定制度は、税務、金融及び企業財務に関する専門的知識や支援に係る実務経験が一定レベル以上の個人、法人、中小企業支援機関等を経営革新等支援機関として認定することにより、中小企業に対して専門性の高い支援を行うための体制を整備するものです
(引用元: 中小企業庁ホームページ)
国は、中小企業を支援するために、一定の支援スキルを有する士業や民間コンサルティング会社等を認定する仕組みを設けています。
国から認定された経営革新等支援機関は、中小企業に対して、補助金申請のための事業計画作成の支援、経営改善計画作成の支援などをおこなっています。
経営革新等支援機関の一覧は、中小企業庁のページ(認定経営革新等支援機関検索システム)にて、補助金支援実績などを確認することができます。
事業再構築補助金の採択率
事業再構築補助金の「通常枠(もしくは成長枠)」採択率は、以下のようになっています。
第1回 | 30.1% |
第2回 | 36.3% |
第3回 | 37.0% |
第4回 | 37.9% |
第5回 | 39.6% |
第6回 | 45.5% |
第7回 | 47.3% |
第8回 | 49.1% |
第9回 | 41.1% |
平均すると、41.7%の採択率となっています。
採択率が高い認定経営革新等支援機関ベスト5
それでは、採択率が高い認定経営革新等支援機関は、どこなのでしょうか?
「採択率が高い」とPRしていても、これまでの支援件数自体が少ないこともありますので、中小企業庁の検索システムで確認することをおすすめします。
ここでは、「東京都」に所在する認定経営革新等支援機関で、「事業再構築補助金」について一定の支援実績数(「20件以上」採択支援)がある認定経営革新等支援機関を調べてみました。
順位 | 名称 | 支援件数(1〜7回) | 採択数 | 採択率 |
---|---|---|---|---|
1 | フラッシュビジョン・コンサルティング | 34 | 29 | 85.3% |
2 | ほんとうのこと経営研究所 | 35 | 29 | 82.9% |
3 | 株式会社東京経営サポーター | 69 | 56 | 81.2% |
4 | ゼノンクリエイツ株式会社 | 26 | 21 | 80.8% |
5 | 中小企業診断士事務所RIGID | 35 | 28 | 80.0% |
採択率が高い支援機関の、これまでの支援件数は大体30件くらいとなっています。
支援件数が多くなってくると、お客様をしっかりとサポートすることが難しくなってくることがわかります。
そのほか、それぞれの認定経営革新等支援機関に得意分野などがあります。
(たとえば、ゼノンクリエイツ株式会社は、「ITシステム関連に強い」といったように。)
採択率のほか、中小企業庁の検索システム上で、これまでに支援した「事業計画名」などを確認しながら、どこに支援を依頼するかを検討するとよいでしょう。
支援件数が多い認定経営革新等支援機関ベスト5
逆に、「広く浅く」多くの事業者を支援することを優先している認定経営革新等支援機関もあります。
支援件数が多いのは、以下の認定経営革新等支援機関です。
順位 | 名称 | 支援件数(1〜7回) | 採択数 | 採択率 |
---|---|---|---|---|
1 | 株式会社商工組合中央金庫 | 1,044 | 508 | 48.7% |
2 | 株式会社SoLabo | 1,170 | 481 | 41.1% |
3 | 東京商工会議所 | 752 | 373 | 49.6% |
4 | 西武信用金庫 | 699 | 304 | 43.5% |
5 | 株式会社ゼロプラス | 430 | 285 | 66.3% |
どの認定経営革新等支援機関に支援を依頼したらよいかわからない方は、当社ゼノンクリエイツ株式会社までお気軽にお問い合わせください。
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